アストンマーティンは、本日、第85回ジュネーブ国際モーターショーで革新的なDBXコンセプトを公開、21世紀にふさわしいラグジュアリーGTの創造にチャレンジします。
2015年3月3日、ゲイドン:
アストンマーティンは、本日、第85回ジュネーブ国際モーターショーで革新的なDBXコンセプトを公開、21世紀にふさわしいラグジュアリーGTの創造にチャレンジします。
ラグジュアリー・セグメントの既成概念を打ち破るためにデザインされたDBXコンセプトは、英国を代表するアイコン的ラグジュアリーブランド、アストンマーティンの可能性をさらに拡大し、これまで以上に多様なお客様に訴求します。
アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のDr アンディ・パーマーは、DBXコンセプトの公開について次のように述べています。「DBXコンセプトは、ハイラグジュアリーGTセグメントの既成概念への挑戦です。ラグジュアリーGTによる旅行がスタイリッシュでラグジュアリーであるだけでなく、より実用的で、家族にも優しく、環境保全にもっと貢献するような世界の誕生を予感させます。その世界とは、そう遠くない将来に実現するかもしれません。」
「開発担当チームには、慣習に囚われずに自由に発想し、未来のラグジュアリーGTモータリングとはどのようなものかを探求するよう要請しました。その結果が、今皆さまの目の前にあるDBXコンセプトです。」
Dr パーマーは、さらに続けます。「ご覧いただいているとおり、DBXコンセプトは、量産を強く意識したスポーツGTではありません。全世界のアストンマーティンGTカスタマーの方々が、将来弊社に望むものを新鮮かつ大胆な発想で表現しました。」
「DBXコンセプトは、弊社にとっても、お客様にとっても、今後の発想の起点となる以上の意味を持っています。来たるべき時が来たら、ニューDBXのポジションにニューモデルを投入することになるでしょう。個人的には、このコンセプトがどのように評価されるか好奇心とともに見守っています。同時に、既存のお客様はもちろん、現時点で弊社製品の購入を考えていない方々にどのように評価されるかも楽しみです。」
調和の取れたデザイン
チーフ・クリエイティブ・ディレクターのマレク・ライヒマンと彼のチームがウォリックシャー州ゲイドンのアストンマーティン本社で創造したDBXコンセプトは、最先端エンジニアリングの結晶であり、また、世界に冠たるアストンマーティンのデザイン言語をさらに進化させています。
オールホイール・ドライブのDBXコンセプトには、既存モデルラインナップの将来性が明確に表現され、アストンマーティン伝統の美意識と、形態と機能を融合させるエレガントな新エンジニアリングを優美に一体化させています。
4名の大人が快適にくつろげるDBXコンセプトは、日常的な実用性も持っています。リヤトランクとフロント・ロードベイには、手荷物の収納に十分なラゲッジスペースが用意されています。
ハイラグジュアリーと先進テクノロジーが独自の世界観を創り上げ、豊かさと最先端スタイルが調和を見せています。こうした特徴と、随所に散りばめられたユニークな素材と仕上げが相まって、アストンマーティンのアピールがさらに強調されています。
眩いばかりのエクステリアは、本物のみを厳選するアストンマーティンの流儀を象徴、クラフトマンシップの粋を究め、機械加工のラインを活かした削り出しアルミニウム・オーナメントが宝石のような輝きを見せています。DBXコンセプト専用の塗装(ブラックパール・クロム)は、黒真珠を模して開発されており、超微粒子クロームレイヤーが通常のペイントでは絶対に得られない、深みのある反射を生み出します。
インテリアに目を移すと、自動車業界では珍しい素材がまるで乗員をソフトに包むような雰囲気を醸し出していることに気づくでしょう。ベルベットを彷彿とさせるヌバックレザーを多用、ハードなハイテク装備がコントラスト効果を発揮します。無垢のレザーにはアクセントレイヤーが挟み込まれています。これはハイエンド家具ではお馴染みの素材です。インテリアのブライトウェアは、エクステリアのアルミニウム・オーナメントに呼応しながらも、ゴールド“ピンストライプ”エッジという個性も放っています。
ライヒマンは、次のように説明しています。「ブランド品や高級ジュエリーに見られるディテールが施され、アストンマーティン特有のクラフトマンシップが貫かれたDBXコンセプトは、真のグローバルアピールを誇っています。」
実験的エンジニアリング
最新鋭のエンジニアリング技術と理論に裏打ちされたDBXコンセプトには、エンジン・コンパートメントは存在しません。駆動用電気モーターを各ホイール内蔵するインボード構造を採用、電源にはリチウム硫黄セルが使われています。
ステアリングホイールは電子制御によるドライブ・バイ・ワイヤー式が採用され、強化ガラスには自動防眩“スマートガラス”インナーレイヤーが施されています。運転席および助手席には、カスタムメイドのヘッドアップ・ディスプレーが設定されています。これらは最先端テクノロジーの数例にすぎません。
アクティブLEDエクステリアライト、運動エネルギー回生システム(KERS)付カーボンセラミック・ブレーキ、従来型リヤビューミラーに変わって採用されたリヤビューカメラには、ラグジュアリーGTの既成概念を打破するDBXコンセプトのパーソナリティが現れています。
Dr パーマーは、次のようにコメントしています。「個人的な見解ではありますが、このようなコンセプトカーは、敢えて従来の考え方に挑戦し、可能性の追求という概念を押し通すべきでしょう。DBXコンセプト・プロジェクトにおいて、アストンマーティンの魅力を拡大するだけでなく、すべての新世代カスタマーに訴求しつつ、既存ラインナップに加わっても誇示できるような、新しいタイプのラグジュアリーカーを創造することができたと思っています。」