2015年2月25日、ゲイドン:
アストンマーティンVulcanは、ブランド市場もっともスパルタンで爽快なサーキット専用スーパーカーです。
広範なモータースポーツ経験から誕生し、独自のデザインと孤高のエンジニアリングに裏付けられたアストンマーティンVulcanは、800bhpを超えるハイパワーとオール・カーボンファイバーによる軽量なボディを纏い、真の意味で究極のパフォーマンスを約束します。
Vulcanは、世界でわずか24台という稀少性を持つだけでなく、選ばれたオーナーには、パワーとダイナミクスを徐々に調整しながらサーキットで経験を積み、テクニックを磨くというテーラーメイドの機会を用意する非常にユニークな限定車です。
アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のDr アンディ・パーマーは、このニューモデルについて次のように述べています。「アストンマーティンVulcanは、レアでスリリングなスーパーカーです。アストンマーティンのヘリテージに基づいて、ビスポーク・ドライビング・エクスペリエンスを提供するよう設計・エンジニアリングされたVulcanは、ドライバーの技量やサーキットの特性に合わせて、パワーとハンドリングをきめ細かくチューンすることができます。」
「心からスポーツカーを愛する方々のためのスポーツカーであるVulcanは、特別なオーナーシップ・プログラムとともに、ウルトラハイ・ラグジュアリースーパーカー・クラスに新たな基準を打ち立てると考えています。」
モータースポーツがインスピレーション
チーフ・クリエイティブ・ディレクターのマレク・ライヒマン率いるアストンマーティン・デザインチームが独自に開発、デザインしたスーパーカーには、次世代アストンマーティン・スポーツカーの姿を予感させるデザイン言語が反映され、アストンマーティン史上最高のポテンシャルを誇る自然吸気7.0リッターV12ガソリンエンジンが搭載されています。
800bhp超の最高出力を発揮するマルチシリンダー・エンジンは、アストンマーティン・レーシングとの共同開発です。フロント・ミッドシップ、後輪駆動のVulcanには、アストンマーティンのGTモータースポーツ経験が存分に活かされています。
このスーパーカーには、世界レベルのモータースポーツで磨いたエンジニアリング手法が応用され、パワーウェイトレシオは、FIA世界耐久選手権(WEC)GTEクラスのマシンをも凌駕しています。
アストンマーティンVulcanには、GT選手権プロジェクトから直接フィードバックされた内容を含めて、最新鋭のエンジニアリング手法が応用されています。ボディ・エンジニアリング/製造パートナーであるマルチマチック社の手になるカーボンファイバー・モノコック/ボディ、一体型リミテッド・スリップ・ディファレンシャル、マグネシウム・トルクチューブとカーボンファイバー・プロペラシャフト、ブレンボ・レーシング・キャリパー/カーボンセラミック・ディスク(フロント:φ380mm、リヤ:φ360mm)など、数多くの例が挙げられます。
V12ユニットの強大なパワーとトルクは、リヤ・ミッドマウントのレース直系Xトラック6速シーケンシャルシフト・ギヤボックスを介して、345/30x19リヤホイールとミシュラン・レーシングスペック・タイヤに伝達されます。
レーシングマシンから流用されたアンチダイブ・ジオメトリー・プッシュロッド・サスペンションはには、マルチマチック社のダイナミック・サスペンション・スプールバルブ(DSSV)アジャスタブル・ダンパーとフロント/リヤ・アンチロールバーが組み合わされます。また、アンチロック・ブレーキはドライバーが調節可能な可変タイプ、トラクション・コントロールにも可変タイプが採用されています。
サーキット専用のアストンマーティンVulcanは、FIAレース安全要件に準拠しています。
アストンマーティン・スペシャルプロジェクト&モータースポーツ担当ディレクターのデイビッド・キングは、次のようにコメントしています。「アストンマーティンは、さまざまなカテゴリーで大きな成功を得てきました。この独創的なサーキットカーには、そこで学んだノウハウが活かされていますが、ゲイドンの担当チームにとって大いなる挑戦だったことに変わりはありません。」
「弊社の広範かつ深遠なモータースポーツ経験とロードカーに関する高い専門知識が相まって、アストンマーティンVulcanは、圧倒的な存在感を放つに至っています。」
サーキット・トレーニング
オーナーは、納車の前に集中的なサーキット・ドライバー・トレーニングに参加することができます。
アストンマーティン・レーシングとともにルマン24時間を制したダレン・ターナーら、経験豊富なレーシングドライバーがインストラクターを務め、座学と実技を取り混ぜたカリキュラムにより、オーナーは自らのサーキット・ドライビング・テクニックをステップ・バイ・ステップで向上させることができます。
トレーニング参加者は、V12 Vantage S、One-77、Vantage GT4レースカーなどエキサイティングなハイパフォーマンス・アストンマーティンをドライブしながら、徐々に経験を積むとともにサーキット・ドライビング・テクニックを磨いた後、自身が所有するVulcanの圧倒的なポテンシャルを味わうことになります。
デイビッド・キングは、次のように語っています。「2016年から、世界各国の著名サーキットで集約的なサーキットデー・イベントを開催し、ドライビング・テクニックを向上させ、Vulcanのポテンシャルを引き出す機会をお客様に提供します。」
ダレン・ターナーが所有するベース・パフォーマンス・シミュレーターを使って、安全なデジタル・ヴァーチャル環境でさらにテクニックに磨きをかける選択肢も用意されます。
このようなシミュレーターは、すでにF1専用ではなく、あらゆるレースに参戦するドライバーの支援ツールとして広く認知されています。テクニックを向上させ、タイムを安定させながら、究極的にはラップタイムを短縮することができます。
新型限定サーキットカーは、“Q by Aston Martin”ビスポーク・パーソナリゼーション・サービスを通じて培った専門知識とラグジュアリー・カスタマー・サービスに基づいたVIPセールス・プログラムを通じて、無限ともいうべき多種多様なカラーとトリムの選択肢が提供されます。
Dr パーマーは、次のようにつけ加えます。「Vulcanをご紹介したお客様には、すでに並々ならぬ関心を寄せてくださっています。」
「アストンマーティンVulcanは、弊社伝統の価値観であるパワー、ビューティ、ソウルを具現化しながら、他に類を見ないオーナーエクスペリエンスを提供します。この組み合わせによって、弊社の豊かでカリスマ性に富んだ歴史の中でも異彩を放つ存在となるでしょう。」
アストンマーティンVulcanの技術詳細や性能データは、本年中に予定されるサーキットデビューが近づいた際に発行します。
アストンマーティンVulcanは、3月3日(火)午前10時15分、第85回ジュネーブ国際モーターショーの弊社ブース(ホール5、スタンド5253)でワールドプレミアを迎えます。